スタビライザーリンクのブーツ破れ【メルセデス・ベンツEクラスクーペ(C207)】

故障/トラブル

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こんにちは。Halmie CAR BLOG の Halmie(ハルミィ)です。

走行距離64,000kmと94,000kmの時にスタビライザーリンクのブーツ破れが見つかりました。

今回は、その修理内容や修理代等についてご紹介していきます。

スタビライザーリンクとは

そもそも、スタビライザーリンクとは、サスペンションスタビライザーを連結しているパーツで、棒状のためスタビライザーリンクロッドとも言われます。

連結部分は、ボールジョイントとなっており、ジョイント部分にグリスを塗った上からゴム製のブーツでカバーがしてある構造です。

ボールジョイント…金属球に棒が付いたポールスタッドと呼ばれる物とその球面に接触するソケットとで構成されるジョイントです。球面でジョイントしているため、あらゆる方向に可動したり、回転したりすることができます。

スタビライザーとは

スタビライザーとは、左右のサスペンションを連結するコの字型やU字型のバネ棒状のパーツで、カーブでの車体の傾き(ロール)や横揺れを抑制して車体を安定させる機能があります。

サスペンションとは

サスペンションは、コイルスプリングやショックアブソーバーから成るパーツで次のような機能があります。

  • 路面からの衝撃を和らげて乗り心地をよくする。
  • 路面の凹凸に合わせて、タイヤを地面に接地させ路面への追従性をよくし走行を安定させる。
  • 車全体を支える。

故障内容

2回目の車検時にフロント両側のスタビライザーリンクのブーツ破れが見つかり、両側とも部品交換をしました。

4回目の車検時には、フロント左側のスタビライザーリンクのブーツ破れが再度見つかりました。

※写真は4回目車検時のブーツ破れです。

ブーツ破れを放置すると

ブーツ破れを放置すると、次のようなことが起こります

  • ブーツが破れた部分からグリスが漏れ出て、ボールジョイントの潤滑が無くなり、金属同士が直接擦れ合うことで損傷する。
  • ブーツが破れた部分から砂利や水分等が侵入し、ジョイント内部を損傷したり、錆びさせたりする。

以上のような事が起こると、異音や振動が発生したり、ジョイント部分が正常に可動できないためにスタビライザーの機能が損なわれたりして走行に支障をきたす恐れがあります。

また、スタビライザーリンクのブーツ破れがあると、車検に通りません。

修理内容

ブーツの破れた部分のみの補修はできないため、スタビライザーリンクロッドごとの交換となります。

修理は、正規ディーラーではなく、車検に出していた某車検専門店で行いました。費用が抑えられるとのことで社外部品での修理を勧められ、社外部品に交換してもらいました。

純正スタビライザーリンクロッド

社外スタビライザーリンクロッド(1回目交換時)

社外スタビライザーリンクロッド(2回目交換時)

純正部品と形状に違いがありますが、運転した感じは特に違いは感じませんでした。

部品の耐久性

純正品のスタビライザーリンクは、走行距離64,000kmでブーツの破れが発生しました。社外品のスタビライザーリンクでは、交換後約30,000km走行でブーツの破れが発生しました。

30,000kmで破れたのは片側だけなので、一概には言えませんが、単純にみて耐久性には倍くらいの違いが出ました。

長く乗るつもりなら、純正部品での交換を検討するのもいいかもしれません。

スタビライザーリンクロッド交換方法

スタビライザーリンクロッドは、サスペンションとスタビライザーそれぞれにナットで固定してあります。

交換するには、車体をジャッキアップしてホイールを外し、スタビライザーリンクロッドを固定している2つのナットを外して交換します。

前に乗っていた車ではDIYでの交換経験があり、そんなに難しい作業ではありませんでしたが、慣れていない方は業者に依頼することをお勧めします。また、DIYで交換する場合は、安全に注意した上で自己責任でお願いします。

修理代

修理に出した某車検専門店での修理代を参考までにご紹介します。

1回目のブーツ破れ(両側)

  • 部品代:13,080円
  • 工賃:12,000円

合計:25,080円

2回目のブーツ破れ(片側)

  • 部品代:7,620円
  • 工賃:1,500円

合計:9,120円

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ブーツ破れの原因

スタビライザーリンクは、スタビライザーとサスペンションを連結しており、その連結部分はボールジョイントとなっているため多方向へ可動します。

その連結部分を覆うゴム製のブーツには、可動する度に伸縮等のストレスが掛かかることになります。

ゴムは、経年劣化と共に硬化して伸縮性が失われたり、ひび割れたりしてきます。そこへ可動によるストレスが掛かり続けることで、破れが発生すると考えられます。

まとめ

スタビライザーリンクブーツには、連結部分の可動の度にストレスが掛かっており、ゴム製のブーツ自体の経年劣化と合わせて破れることがあります。

このブーツの破れは比較的発生頻度の高い故障のようです。私のEクーペでは、新車から9年、走行距離94,000kmまでに2回起こりました。

ブーツ破れが発生した場合、そのままでは車検に合格できないため修理が必要となります。修理では、ブーツのみの交換はできないため、スタビライザーリンクロッドごとの交換となります。

修理に際しては、社外部品を採用して、使用感は純正部品と大差は感じませんでしたが、耐久性に倍くらいの違いがある結果が出ました。メーカーによって、価格が純正部品と比べて倍くらいの違いが出る場合があるので、乗り続ける予定期間によってどちらを採用するか検討されるのがいいと思われます。

ではでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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