ヘッドライトやウィンカーをLED化する方法【Hondaフリードのバルブ交換の仕方】

FREED

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こんにちは。Halmie CAR BLOG のHalmie(ハルミィ)です。

最近では、車のランプ類に純正でLEDが採用されることも増えてきました。長寿命で視認性が良く、色味も綺麗でいいですよね。

そこで、ランプ類をLEDに変えたいと思われる方も多いのではないでしょうか。

実は、既存のハロゲンやHIDをバルブ交換によってLED化することが可能なんです

今回は、そのための基礎知識とHonda FREEDにおけるバルブ交換の方法についてご紹介します。

LEDとは

LED(Light Emitting Diode/発光ダイオード)とは、通電すると電気エネルギーを光に変えて発光する半導体素子(ダイオード:半導体の構成部品)のことです。明るさはHIDと同程度ですが、HIDよりも消費電力が少なく長寿命となっています。

LEDのメリットとデメリット

メリット

  • 消費電力が少ない
  • 長寿命
  • 光に紫外線や赤外線をほとんど含まない
  • 発光部分はほとんど発熱しない
  • 通電してから発光するまでの応答が速い
  • 調光・調色・点滅が自在にできる

以上のようなメリットが挙げられますが、一番のメリットはやはり消費電力が少なく長寿命ということでしょう。消費電力が少ないと、バッテリーに掛かる負担が減り、燃費も向上します。そして、バルブの寿命が延びれば、交換の頻度が減り維持費が抑えられます。

また、LEDは紫外線や熱を発生させないため、バルブからの紫外線や熱によるヘッドライトレンズの劣化進行のリスクは少なくなります。

デメリット

  • 価格が高い
  • 熱や静電気、湿気に弱い
  • 発熱しないためヘッドライトに付着した雪が溶けない
  • 電子回路の劣化で故障する可能性はある

以上のようなデメリットが挙げられます。

有名メーカー製のバルブであれば、それなりの価格がしますが、安価なバルブと比べると造りがしっかりしているので耐久性が高いと思われます。また、バルブの長寿命化により定期的な交換費用が抑えられる点を考えると、結果的にコストパフォーマンスはいいのかもしれません。

LEDはどのくらい長寿命か

一般的にLEDは長寿命と言われますが、ハロゲンやHIDと比較してどのくらい差があるのしょう

ハロゲン

寿命は約1,000時間です。毎日2時間程度点灯したとして、約2年程度の寿命になります。

HID

寿命は約2,000時間です。毎日2時間程度点灯したとして、約3年程度の寿命になります。

LED

寿命は約40,000時間です。毎日2時間程度点灯したとしても10年以上の寿命があります。

LEDは、HIDよりもかなり長寿命ということになります。年数にして、LEDは10年以上もつ計算なので、車を所有している間は交換することがほぼないかもしれません。

LEDは、他のランプと比べてコストパフォーマンスに優れているといえます。

LEDバルブ交換の基礎知識

LED化はバルブ交換のみで可能ではありますが、いくつか知っておくべきことがあります。

車種に適合したバルブを選ぶ

ヘッドライトやウィンカー等に使用されるバルブのタイプは、車種ごとに異なります。

LEDバルブに交換する際は、純正装着されているハロゲンやHIDと同じタイプのバルブを選ぶ必要があります

ロー/ハイビーム/フォグランプにはドライバーユニットの設置が必要

LEDバルブに流れる電流を一定にコントロールし、ランプのちらつきを抑えるためにドライバーユニット(コントローラーユニット)を設置する必要があります

※画像はドライバーユニット別体タイプのLEDバルブ

ドライバーユニットはエンジンルーム内に設置することになりますが、故障を防ぐため高温になりにくい涼しい場所を選んで設置する必要があります。そのため、取り付けにはある程度専門的な知識が必要となります。

しかし、最近では取り付けが簡単なバルブとドライバーユニットが一体となったタイプやドライバーユニットレスタイプも販売されています

※GIGAのドライバーユニット一体型のHB3バルブ

※PIAAのドライバーユニットレスのHB3バルブ

ドライバーユニットが一体タイプのバルブは、バルブを交換するだけなので取り付けが簡単ですが、バルブのサイズ(長さ)が大きくなるため取り付け部分のスペースによっては干渉し取り付けできない場合もあります。購入前にバルブサイズと取り付けスペースを確認しておく必要があります

一方で、PIAAから出ているドライバーユニットレスタイプのバルブは、純正バルブと同等サイズとなっているので取り付けの際に干渉しにくくなっています。

ウィンカーには抵抗器の設置が必要

LEDバルブは消費電力が少ないため、流れる電流も極端に少なくなります。そうするとリレーが、ウィンカーバルブが球切れしたと勘違いしてハイフラッシャー現象が起こります。

ハイフラッシャー現象:ウィンカーの点滅速度が通常より速くなる現象です。ウィンカーの球切れを知らせるための安全機能としてリレーが組んであります。

ウィンカーをLEDバルブに交換した際は、ハイフラッシャーを防止するために抵抗器を取り付ける必要があります

※画像はハイフラッシャー防止抵抗器

抵抗器を取り付けるとなると手間ですが、最近では抵抗器が内蔵されたバルブもあり、そういった商品を選ぶと取り付け作業の手間が省けます

※画像はPIAAの抵抗器取付不要のT20LEDバルブ

※画像はGIGAの抵抗器取付不要のT20LEDバルブ

熱対策が必須

LEDは、発光するチップ部分はあまり発熱しませんが、基盤部分はかなり発熱します。基盤部分が高温になると、LEDの光量が下がり暗くなったり、故障の原因にもなったりします

そこで、重要となるのが熱対策です。熱対策には、ファンを用いて基盤部分に送風して冷却する方法やヒートシンクを用いて基盤部分の熱を吸収して冷却する方法があります。

LEDバルブを選ぶ際は、ファンやヒートシンクのいずれかが搭載され熱対策がとってあるものを選ぶのがよいでしょう

LED化実例(Honda FREED :GB7)

Honda FREEDハイブリッド(GB系)のハイビームと前後ウィンカーのバルブ交換の方法についてご紹介します。

ハイビームのLED化

FREED(GB7)のヘッドライトは、ロービームはLEDとなっていますがハイビームはハロゲンです。

そこで、ハイビームをバルブ交換でLED化します。

FREED(GB系)のハイビームのバルブのタイプは、HB3です

今回、交換に使用したのは「カーメイトGIGA LEDヘッドバルブ 5000K HB3/HB4」です。

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こちらのバルブは、ドライバーユニット一体型なのでバルブ交換のみでLED化が完了します。

バルブの準備

このバルブは、HB3とHB4の両タイプ共通のバルブとなっています。開封時点では、HB4用となっているのでゴムリング付け替えてFREEDに適合するHB3用にします。

先ず、説明書の通り、マイナスドライバーを使ってHB4用の黒いリングを外します。

次にHB3用の赤いリングを取り付けます。

これでHB3バルブの交換準備が完了です。続いて、交換作業に移ります。

左ウィンカーバルブの交換の仕方

エンジンルーム内から左側ヘッドライト裏を見たところです。
赤丸がハイビームバルブです。

水色のソケットの矢印部をカチッというまで押して…

ソケットをバルブから外します。

バルブを反時計回りに回して、バルブをヘッドライトユニットから取り外します。

逆の手順でLEDバルブを取り付けます。

購入時の状態のまま取り付けると、バルブが“ハの字”に斜めになります。
説明書によると、LED部分が横に向くように取り付けなければいけないので…

付属の六角レンチを使ってLEDの角度調整をします。(方法の詳細は説明書参照

※角度の微調整のため、バルブのライトユニットへの付け外しを何度かすると思いますが、その都度調整の度に六角レンチでしっかり締めてください。しっかり締めないで、バルブをユニットに取り付けると、外す際にバルブが空回りしてユニットから外せなくなります。

LED部分が真横を向くように調整すると、バルブとバッテリーが接触してしまいます。

念のため、バッテリーと接触しない角度で調整したので…

LEDが若干ハの字になっていますが、照射には問題なさそうです。

右ウィンカーバルブの交換の仕方

エンジンルーム内から右側ヘッドライト裏を見たところです。赤丸がハイビームのバルブです。

右側は、バルブのすぐ後ろにウォッシャー液のタンクがあるので非常に狭いです。
ウォッシャー液タンクを固定しているリベットを外せば後ろにずらせそうですが、私はこのまま作業しました。何とかできましたが、大人しくタンクをずらした方が作業ははかどりそうです。

左側と同様の手順で取り付けし、LEDが真横を向く角度でもタンクとはギリギリ接触せず取り付けができました。

取り付け完了です。

ロービームがLEDなので、ハイビームもLEDで揃えていい感じになりました!

フロントウィンカーのLED化

FREED(GB系)のフロントウィンカーのバルブタイプは、T20です。

今回、フロントウィンカーの交換に使用するLEDバルブは、「カーメイトGIGA LEDウィンカー T20」です。

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GIGA独自の技術で抵抗器の設置が不要なので、取り付けが簡単です。

左ウィンカーバルブの交換の仕方

エンジンルーム内から左側ヘッドライト裏を見たところです。左端の赤丸部分がウィンカーソケットです。

ウィンカーソケットの周りは十分スペースがあるので作業はしやすかったです。

ソケットを反時計回りにカチッとなるまで回すとロックが外れます。

ロックが外せたら、ヘッドライトユニットから引き抜きます。

バルブはT20タイプなので引き抜いて外し、極性に注意してLEDバルブを差し込みます。
矢印の金具にバルブの金具が合うように向きに注意して差し込みます。

LEDバルブを差し込んだら…

ヘッドライトユニットにソケットを差し込み、カチッとなるまで時計回りに回して取り付け完了です。

右ウィンカーバルブの交換の仕方

右側のヘッドライトユニット裏を見たところで、赤丸部分が右側ウィンカーソケットです。
左側と比べると作業スペースは若干狭いですが、このまま作業できます。

ソケットを反時計回りにカチッとなるまで回し…

ソケットを引き抜いて…

バルブを交換して…

ヘッドライトユニットにソケットを取り付けて作業完了です。

LEDならではのキレのある点滅で、今風のいい感じになりました

リアウィンカーのLED化

FREED(GB系)のリアウィンカーのバルブのタイプは、S25です

交換に使用するバルブは、「カーメイト GIGA LEDウィンカー S25」です。

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こちらもフロントに使用したものと同様に抵抗器の設置が不要となっているので、バルブ交換のみの作業となります。

作業は、リアゲートを開けた状態で行います。
リアゲートを開けると、テールランプユニット内側の赤丸2ヶ所にネジがありますので外します。

ドライバーだとネジ穴がなめやすいので、8mmのラチェットを使用しました。

ネジを外したら、テールランプユニットを後方に引き抜いて外します。

ただ真っ直ぐ後方に引き抜こうとしても固いので、まず青線部分(上面)の嵌合を外して、次に緑線部分(下面)の嵌合を外すような感じで引き抜くと外しやすかったように思います。

テールランプを引き出せたら、内側から覗くと赤丸部分にウィンカーソケットが見えます。内側から手を入れて作業できますので、ソケットを反時計回りにカチッとなるまで回しテールランプユニットから取り外します。

バルブはS25タイプなので、反時計回りに回してソケットから外します。

ソケット面はこんな風になっています。

取り付けは、バルブのピンがソケットの凹みに合うように差し込んで、押しながら時計回りに回して取り付けます。

ソケットを取り外しと逆の手順でテールランプユニットに取り付けます。

テールランプユニットも取り外しと逆の手順で取り付けて、作業完了です。
左側も同じ要領で作業します。

リア側も、LEDならではのキレのある点滅でいい感じになりました

まとめ

HIDやハロゲンをバルブ交換によってLED化することが可能です。

LEDの特性上、ベッドライトにはドライバーユニットの設置やウィンカーには抵抗器の設置が必要となります。しかし、最近ではドライバーユニット一体型のバルブや抵抗内蔵型のバルブが販売されており、バルブ交換の経験者であれば簡単にLED化することが可能です。

LED化することで、消費電力の削減やバルブの長寿命化により定期的な交換費用の節約が見込めます。

さらには、明るく綺麗に発光するLEDによるドレスアップ効果も期待できます。

ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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