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こんにちは!
Halmie CAR BLOGのHalmieです!
年数の経過した輸入車では、経年劣化で天井が剥がれて垂れてくることがあります。

私のEクラスは車齢11年となり、車齢9年か10年くらいの頃から、ルーフライナー(天井表皮)の一部が剥がれて浮いてきています。
ということで、今回はこうした場合の対処法を皆さんと共有できればと思います。
輸入車の“天井垂れ”とは

年数の経過した輸入車に起こる経年劣化の症状の一つに、天井垂れというものがあります。
天井垂れとは、ルーフライナーがその裏の層のウレタンフォーム(天井基材)から剥がれて垂れ下がってきた状態のことです。
ルーフライナーは、ウレタンフォームに接着剤で接着してありますが、接着剤が経年劣化により剥がれてくるのが原因です。
輸入車に使用されている接着剤は、日本の高温多湿の環境下では劣化しやすいと言われます。
天井垂れが起こったら…

天井が垂れ下がってきたら見た目が悪いことはもちろん、乗っている人の頭に接触し邪魔になったり、安全運転の妨げになったりすることもあります。
天井垂れが起こったら何とかしたいものですが、直す方法はあるのでしょうか?
天井が垂れた箇所を部分的に接着することはできないため、基本的に天井垂れを綺麗に直す方法は天井の張り替えしかありません。
もし、これが天井の端が剥がれてめくれた場合であれば、天井用の接着剤で補修ができる場合もありますが、素人仕事だと乾燥後にシワになって見た目が悪くなる可能性があります。
天井の補修は、プロの業者に依頼するのが確実とされます。
修理費用について

天井の張り替えともなると費用が気になりますよね。
正規ディーラー(シュテルン)に行ったついでに話を聞いてみたところ、私の担当ディーラーでは天井垂れの修理経験はあまりないとのことでした。
正規ディーラーでの修理となると、張り替えではなくルーフライニングの交換となるようですが費用は分かりませんでした。
しかし、ネットで調べてみると、他輸入車メーカーのディーラーでのルーフライニング交換費用は15万円くらいということが分かりました。
メルセデス・ベンツもそれに近いくらいの費用ではないかと思います。
また、天井の張り替え(ルーフリペア)が出来る業者に張り替えを依頼した場合、費用は5万円~10万円前後のようです。
もちろん、費用は業者にもよりますが、サンルーフ装着車の場合は費用は割増しのようです。
天井垂れをDIYで補修するには

天井垂れは部分補修ができないため、綺麗に直すには業者によって張り替えてもらうしかありません。
しかし、「近くに張り替えができる業者があるか分からない」「なるべく修理費用を抑えたい」等々、手軽にDIYで補修したいという場合も多いと思います。
そこで、応急処置的ではありますが、DIYで補修する方法をいくつかご紹介します。
1.タッカーで留める

天井の垂れた部分にタッカーを使ってステープル(コの字型の針)を打ち込んで固定します。
天井垂れの定番とも言える補修方法で、正規ディーラーでもこの方法を教えていただきました。
ただし、この方法は打ち込んだステープルが目立って見た目が気になるかもしれません。

2.補修キットを使う

最近では、天井垂れ専用の補修用キットが販売されています。

布製のカバーの付いたリベットで、写真のように補修できます。
広範囲の天井垂れともなると、固定箇所が多くなるためタッカーよりはこういったキットを使用する方が見た目の仕上がりは良さそうです。
色は、内装に合わせてグレー、ブラック、ベージュがあります↓↓↓



3.虫ピンで留める

なるべく目立たないように補修したい場合には、天井の垂れた部分に虫ピンを刺して固定する方法もあります。

虫ピンは、太さが0.6mm程で頭の部分も小さいので、タッカーやリベットと比べると目立ちにくいと思われます。
私は目立たないように補修したいので、この虫ピンを採用することにしました。

DIY補修をしてみた結果
私のEクラスの天井はまだ垂れていると言える程ではありませんが、ルーフライナーが浮いてシワが目立ってきたので虫ピンを使って補修をしてみることにしました。
はじめに補修をする箇所の状態ですが…

運転席側のAピラー近くの天井のアールの部分が浮いてシワになっています。
はじめは少し浮いてきているくらいでしたが、ここ1~2年でここまで目立ってきました。

最近、サンバイザーの裏側まで浮きが進行してきました。
そろそろ対処しないと、どんどん広がっていきそうなので進行防止を目的に補修します。

助手席側も運転席側とほとんど同時期に浮きが始まり、左右対称に進行してきました。

サンバイザーの裏側もご覧の通りです。

補修を目立たせたくないので、虫ピンを刺すのはサンバイザーを閉じたら見えない赤丸の範囲のみにします。

補修の仕方は、ルーフライナーが浮いた(垂れた)箇所に虫ピンを刺すだけです。
ルーフライナーの裏の層にはウレタンフォームがあるので、そこに虫ピンが刺さって固定されます。
虫ピンは、天井に対して垂直ではなく斜めに刺すとルーフライナーをしっかり固定できます。

このように、虫ピンを奥まで刺してルーフライナーを固定します。

次々虫ピンを刺して、このように固定しました。
細い虫ピンとはいえ、刺してあるのは分かりますね。

先程の箇所に虫ピンを刺す際、この部分のシワを伸ばすようにルーフライナーの生地を少し引っ張りながら虫ピンを刺して固定しました。

そうすると、この部分のシワを軽減させることができました。

助手席側も同じように虫ピンを刺していきます。

そして、虫ピンの頭を内装色に合わせて黒く塗ったところ、少し目立ちにくくなりました。

助手席側もアール部分のシワが伸びて、だいぶマシになりました。
パッと見はシワが気にならないレベルに補修できたと思います。
まとめ
年数の経過した輸入車ではよくある“天井垂れ”。
天井垂れを綺麗に補修するには、基本的に張り替えしかありません。
しかし、応急処置的にタッカーや虫ピン、補修キットを使ってDIYで補修することができます。
今回は補修範囲が狭いこと、補修跡を目立たせたくないことから細い虫ピンを使って補修をしてみました。
虫ピンでも補修跡は分かるものの、天井の浮きやシワが気になりにくいようにできました。
どうしても補修跡が気になる場合や元通りに直したいという場合は、張り替えるしかありませんが、応急処置や手軽に補修できる方法として役に立つと思います。
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。