こんにちは。Halmie CAR BLOG のHalmie(ハルミィ)です。
メルセデス・ベンツの故障・トラブルで比較的多いといわれるものにエンジンチェックランプ(エンジン警告灯)の点灯があります。
これは、何の前触れもなく走行中や信号待ちの時等に突然点灯します。
私は2回経験がありますが、エンジンに関する警告灯なので焦りますね。(原因はエンジンにない場合もあります)
今回は、メルセデス・ベンツでエンジンチェックランプが点灯する原因と修理に関してご紹介してします。
エンジンチェックランプとは
エンジン系統に異常が起きた際、エンジンがかかっている時に点灯する黄色い警告灯です。
主に次のようなシステムに故障がある時に点灯します。
- エンジン制御システム
- 燃料噴射システム
- 排気システム
- エンジンスイッチシステム
- フューエルシステム
エンジンチェックランプが点灯した場合、走行に支障をきたす場合もあるため、早めの点検・修理が必要です。
エンジンチェックランプが点灯する原因
一言にエンジンチェックランプとは言っても、異常をきたしている可能性のシステムはいくつかあり、点灯する原因は様々です。
そこで、メルセデス・ベンツで発生頻度の多いと思われる原因の一部をご紹介します。
1.O2センサーの故障
O2センサー(ラムダセンサー)は、エンジンの燃焼状態を把握するために、燃焼後に残った酸素の量を常に検知しているセンサーです。
故障すると、燃費の悪化やアイドリングの不安定、排気ガスが臭い、吹け上がりが悪い等の症状が出ます。
部品代は、純正品で3万円程です。
NOXセンサーの故障
NOxセンサーは、排気ガス中の窒素酸化物濃度と酸素濃度を検知し、排気ガス浄化装着の制御のために働いているセンサーです。
故障すると、エンジンの吹け上がりや燃費に悪影響が出ます
部品代は純正品で10万円程で、工賃と合わせると高額な修理代になります。
3.エアマスセンサーの故障
エアマスセンサーは、エンジンに入る空気の量を測定し、エンジンの制御に関わる重要なセンサーです。
故障すると、エンジンの吹け上がりや燃費が悪化したり、アクセルを踏み込んでも加速しないといった症状が出たりします。
部品代は、純正品で5万円程です。
4.サーモスタットの故障
サーモスタットは、エンジンを循環する冷却水温度を制御し適温に保つことで、エンジンがオーバーヒートするのを防ぐ重要な部品です。
故障すると、エンジンがオーバーヒートしたり、冷却水漏れを起こしたりします。
部品代は純正品で3万円程ですが、交換作業は大掛かりとなり工賃と合わせると修理代は10万円を超えます。
エンジンチェックランプが点灯した時の対処法
いきなりエンジンチェックランプが点灯すると、エンジンに異常が起こったのかと焦ってしまうかもしれません。
もし、エンジンチェックランプが点灯してしまっても焦らず、落ち着いて行動する必要があります。
①落ち着いて、近くの安全な場所に停車する。
②エンジンに異常な音や振動がないか確認する。
③正規ディーラーや整備工場に連絡し指示を仰ぐ。
④可及的速やかに点検を受ける。
エンジンチェックランプが点灯しても走行に支障がなさそうだからと、自己判断で乗り続けるのは危険です。
というのは、ランプが点灯しているということは、どこかに何かしらの異常が発生しているからです。
放置していると、二次的な故障を引き起こす可能性もあります。
また、エンジンチェックランプが点灯したままでは車検を受けることができません。
車検前には必ず修理をしないといけないので、可及的速やかに点検、修理を受けた方がいいでしょう。
事例紹介
私のEクラスクーペ(C207)では、エンジンチェックランプの点灯を2回経験しています。
ここからは、それぞれの事例についてご紹介します。
1回目のエンジンチェックランプ点灯
私のEクラスでは、新車登録から3年・走行距離39,900kmの時に1回目のエンジンチェックランプが点灯しました。
それは、走行中に何の前触れもなく突然起こりました。
この時、すぐに担当の正規ディーラーに連絡し、走行に影響はなさそうだったので自走してすぐに入庫しました。
診断結果
正規ディーラーでの点検の結果、「O2センサーの電気的不具合が原因」でエンジンチェックランプが点灯しているとのことでした。
修理内容
サーティファイドカー保証の期間内だったため、保証修理でのO2センサー交換となりました。
修理代
保証期間内だったので、修理代は無償でした。
有償の場合は、純正部品代33,440円+工賃となりそうです。
社外部品だと10,000~15,000円くらいであるようなので、社外部品で修理すれば費用は抑えられそうです。
2回目のエンジンチェックランプ点灯
続いて私のEクラスでは、新車から10年・走行距離103,264kmの時に2回目のエンジンチェックランプが点灯しました。
この時は、信号待ちをしている時でしたが、やはり前触れなく突然点灯しました。
すぐに担当の正規ディーラーに連絡しましたが、私の都合で数日後の入庫となりました。
この時もエンジンに異常な音や振動はなく、走行にも影響はなさそうだったので、入庫まで気をつけて乗って大丈夫とのことでした。
診断結果
正規ディーラーでの点検の結果、サーモスタットの故障が原因でエンジンチェックランプが点灯しているとのことでした。
修理内容
サーモスタットの交換となりました。
2日預かりでの作業となり、1日目にエンジン回りを分解してサーモスタットを交換し、2日目に冷却水漏れがないか最終確認して修理完了となりました。
修理代
修理代総額は、134,000円でした。
内訳は以下の通りです。
■技術料93,324円
- クーラントサーモスタット脱着交換:51,106円
- クーラント濃度調整・漏れ点検:8,888円
- ブーストエアディストリビューターパイプ脱着:33,330円
■部品代:54,835円
- サーモスタット:31,130円
- キャッチスプリング:220円
- Oリング:1,298円
- Oリング:209円
- ELASTOMER-MOLDED SEAL:462円
- ELASTOMER-MOLDED SEAL:924円
- ELASTOMER-MOLDED SEAL:20,592円
まとめ
エンジンチェックランプが点灯したら、重大な故障の可能性もあるため、先ずは安全な場所に停車して担当の正規ディーラーや整備工場に連絡して指示を仰ぎましょう。
エンジンチェックランプが点灯して修理が必要な場合、高額修理となることも少なくありません。
何らかの故障でエンジンチェックランプ点灯した場合の修理は、専門的な知識や技術が必要なため、正規ディーラーや整備工場に依頼する必要があります。
私の場合、エンジンチェックランプの点灯を2回経験しました。
原因は、O2センサーの故障とサーモスタットの故障でした。
O2センサーの修理は保証期間内で無償でしたが、サーモスタットの修理代は正規ディーラーで13万円程かかりました。
民間の整備工場に依頼する場合は、もう少し費用が抑えられるかもしれません。
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。