ディストロニック用グリルエンブレムの経年劣化|グリルエンブレムの交換方法【メルセデス・ベンツEクラスクーペ(C207)】

メンテナンス

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こんにちは。Halmie CAR BLOGHalmie(ハルミィ)です。

最近のメルセデス・ベンツの車両は、予防安全システムのレーダーセーフティパッケージが搭載されており、グリルエンブレムもレーダー用の仕様となっています。

今回は、そのレーダー仕様のディストロニック用エンブレムが経年劣化してきたため、新品に交換しましたので、交換方法を中心にご紹介します。

レーダーセーフティパッケージ

レーダーセーフティパッケージとは、レーダー波を用いて、衝突の危険性を低減するメルセデス・ベンツの予防安全システムで、BAS(ブレーキ・アシスト・システム)及びPRE-SAFEブレーキアクティブブラインドスポットアシストディストロニック・プラスアクティブレーンキーピングアシストによって構成されています。

BAS及びPRE-SAFEブレーキ

簡単にいうと、よく自動ブレーキといわれるようなシステムです。

レーダーが、衝突の危険を感知するとドライバーに音とメーターパネル内のディスプレイ表示で警告し、ドライバーが反応しない場合は自動的に最大制動力の40%のブレーキ力で警告し、前席シートベルトの巻き上げや助手席シートポジション修正など、衝突時に乗員がエアバッグを受ける適切なポジションを確保します。さらにドライバーが反応せず、衝突しそうになった状況で自動的に最大制動力のブレーキを作動させて、衝突の回避、もしくは被害軽減をサポートするシステムです。

アクティブブラインドスポットアシスト

簡単にいうと、追い越し等で自車に後方から接近してくる車両があった場合などに、ドアミラー内のランプが点灯し教えてくれるシステムです。

リアバンパー左右に設置された24GHz帯超広帯域レーダーにより、ミラーでは見えない車両の斜め後方の死角エリアをモニタリングし、 死角エリアに車両やバイクがいる場合は、ドアミラー内蔵のインジケーターが点灯してドライバーに注意喚起するシステムです。ドライバーが気づかずに車線変更しようとウインカーを作動させると、インジケーターが点滅するとともに警告音を発生し、さらに側面衝突の危険を検知すると、修正ブレーキが衝突の回避を支援します。

ディストロニック・プラス

簡単にいうと、クルーズコントロールで走行中に前方に自車より遅い車両がいた場合、衝突しないように自動で減速しスピードを合わせて追従してくれるシステムです。

悪天候下でも影響を受けにくい中・長距離用77GHz帯ミリ波レーダーと24GHz帯近距離レーダーで前方の車両を監視し、自車の速度に応じて先行車との車間を適切に保持するシステムです。クルーズコントロールで走行中に先行車が自車の設定速度より遅い場合には、エンジンとブレーキを自動制御して減速を行ない、先行車が加速し充分な車間距離が確保されると、設定された速度まで自動的に加速し、先行車に追従します。さらに、先行車が停止した場合や渋滞路では、時速0km/hまで減速することが可能で、クルーズコントロールレバーを操作するか、アクセルを軽く踏むことで再発進します。

アクティブレーンキーピングアシスト

簡単にいうと、走行中に車線からはみ出すとステアリングの振動で教えてくれたり、車輪にブレーキをかけてそれ以上はみ出さないようにしてくれるシステムです。

ドライバーの疲労や不注意などで、自車が車線から外れていることをカメラが検知すると、ステアリングを微振動させてドライバーに警告し、さらにコースを修正するために、各輪独立にブレーキを自動制御することで車線逸脱の危険回避をサポートするシステムです。

ディストロニック用グリルエンブレム

ディストロニック・プラス装備車両は、そのミリ波レーダーの装置がグリルエンブレムの裏側に設置されています。

そのため、ディストロニック車用のグリルエンブレムは、レーダーを通す構造となっており、表面が透明なポリカーボネートのカバーで覆われた見た目となっています。

グリルエンブレムの経年劣化

デザイン的にもおしゃれな感じのディストロニック車用のグリルエンブレムですが、年数と共に表面のポリカーボネート部分に劣化がみられてきます。

私の車の場合、新車から3年くらいの時点でエンブレムの表面に細かなクラックの様なものが少しずつ出てき始めて、8年目の時点でこの有り様でした。

表面を触れてみると、少しザラついたような感触もあるので表面から劣化してきていると思われます。

磨いてみた結果

遠くから見る分には気になりませんが、近くで見ると気になるので試しにコンパウンドで磨いてみました。



Before

After

多少マシにはなったかなという感じです。

グリルエンブレムの交換方法

劣化したグリルエンブレムを磨いてみて多少マシにはなりましたが、気になるので新品に交換することにしました。

品番:A 164 888 04 11


グリルエンブレムを交換する方法を簡単に説明すると、①ボンネットを開ける。 ②エンジンルーム内前方のカバーを外す。 ③グリルを外す。 ④グリル裏からエンブレムのツメをこじって外す。 という手順になります。

作業スペースが狭いため、グリル裏からエンブレムにアプローチするためにはグリルを外す必要があります。しかし、グリル裏面には配線が通してあったりするので、なかなか作業は面倒そうでした。

そこで、今回はグリルを外さずに作業を行いましたが、これは正規の方法ではないので、この方法を参考にされる場合は自己責任でお願いします。

※外し方はモデルによって異なります。

エンジンルーム内カバーの外し方

赤枠のカバーを外します。

◯印の6ヶ所で固定されていますので、それぞれ外します。

青◯は、このリベットを90度回転させて固定を解除します。

黄◯は、ツメを押しながら外して引き抜きます。

向かって左側の赤◯には配線が通してあるので、配線を上に引き上げてから下に降ろしておきます

向かって右側の赤◯の固定は、写真のように車体側フレーム部分をカバー側のツメ2つで前後から挟み込むように固定してありました。

この固定が固くて外しにくかったですが、下写真の緑◯のツメを緑矢印方向から人差し指で押して解除しつつ、もう片方のツメは他方の手で赤矢印方向に引っ張って解除します。

カバー自体を後ろに押すようにもしながら何とか外せましたが、力を入れ過ぎると割れそうです。

最後にカバー手前側2ヶ所の緑◯の部分は、カバー側がフック状になって車体フレームに引っ掛けてあるので、カバーを押し下げながら解除します。

カバーが外れると、ある程度の視野と作業スペースが確保できますが、それでもエンブレム裏側はレーダー等で窮屈なので工具が揃ってないと作業はしにくそうな印象でした。

グリルエンブレムの外し方

ここからエンブレムの取り外しに取り掛かります。

エンブレムを裏から覗き込むと、エンブレムのツメがグリルに固定されているのが確認できます。

【エンブレム右側】

【エンブレム左側】

レーダーがあるので、かなり狭いです。ちなみに、レーダーを外すにもグリルを外さないといけないので、このスペースで作業しないといけません。

エンブレム左側のスペースは、コネクターがあるので特に狭いですが、この内張りはがしが役に立ちました。


グリル裏側から内張り剥がしの曲がった形状を上手く使いグリル左側のツメをこじって外します。

すると、エンブレムが浮いてきました。

次にエンブレム右側のツメは、適度な長さのマイナスドライバーでこじって外します。

エンブレムが浮いたら、表側からも内張り剥がしでゆっくりとこじります。

エンブレムは、がっしりと固定されていましたが、左右それぞれにこじこじっとするとガバッと外れました。

エンブレムのツメは、赤◯の3ヶ所で固定されおり、下側2ヶ所のツメを解除すれば、下に引き抜くようにして外せます。

エンブレムを取り付ける時は、逆の手順で上から付けます。グリル側のツメの受け部分にツメを引っ掛けると、カチッと嵌まってエンブレムのセンターが取れます。

そうしたら、下側2ヶ所を押し込めば…

ガチッとハマり完成です。

参考までにエンブレム側のツメの写真も掲載しておきます。

上側のツメ

右側のツメ

左側のツメ

まとめ

今回、グリルエンブレムの表面が劣化し細かなクラックが入ったような状態だっため、磨きましたが、思ったほど綺麗にならなかったので新品に交換しました。

本来ならC207のグリルエンブレムを外すためには、グリルも取り外す必要がありますが、今回はグリルは装着したまま作業を行いました。作業には難渋しましたが、この方法でもエンブレムの交換はできました。しかし、正規の方法ではないため、参考にされる場合は自己責任でお願い致します。

ではでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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