「冷却水を点検してください」の表示が出た時の対処法。冷却水の点検・補給・漏れの確認方法【メルセデス・ベンツEクラスクーペ(C207)】

メンテナンス

※この記事には広告が含まれています。

こんにちは。Halmie CAR BLOGHalmie(ハルミィ)です。

2020年12月(新車から6年目、走行距離約79,000km)、走行していると、突然メーターディスプレイに冷却水を点検してください 取扱説明書を参照のメッセージが表示されました。


このメッセージが表示された場合、冷却水が減っており、冷却水の補給が必要です

このメッセージは、冷却水を補給し規定値を満たすと自動的に消えます。

それでは、冷却水の点検方法や補給方法、冷却水のあれこれ、漏れの確認方法や対処法等についてご紹介していきます。

冷却水の点検方法

1.車両を水平な場所に停めます。

※車両が水平な場所にあり、エンジンが冷えている時にのみ冷却水レベルの点検をしてください。

2.エンジンスタートボタンを2回押してイグニッションオンにし、メーターパネルのエンジン冷却水温度表示で温度が70°以下であることを確認します。

確認し終わったらイグニッションをオフにします。

3.リザーブタンクのキャップを反時計回りに半回転~1回転まわし余分な圧力を抜きます。

4.圧力が抜けたら、キャップをさらに反時計回りにゆっくりまわして取り外します。

5.リザーブタンク内のマーカーバーで冷却水の量を確認します。マーカーバーの色の境目が適量の目印です。

確認してみると、目印から冷却水レベルが下がっており、冷却水が減っていました。

※水温が低い時に冷却水が補給口のマーカーバーの目印の高さにあれば、リザーブタンク内に十分な冷却水があります。

※温かい時にマーカーバーの目印の位置から1.5cm以上のところにあれば、リザーブタンク内に十分な冷却水があります。

5.キャップを取り付け時計回りにいっぱいまで回して点検完了です。

冷却水の補給方法

冷却水が減っていたので、リザーブタンク内のマーカーバーの目印の位置まで冷却水を補給します。

1.冷却水が冷えている時にリザーブタンクのキャップを反時計回りに半回転~1回転まわし余分な圧力を抜きます。

2.圧力が抜けたら、キャップをさらに反時計回りにゆっくりまわして取り外します。

3.液面の高さに注意して冷却水をリザーブタンク内のマーカーバーの目印の位置まで補給します。

※補給する冷却水は、通常は水道水に指定の不凍液を混ぜて使用します。詳しくは次項にてご紹介しています。

4.補給後は、キャップを確実に閉じます。

冷却水について

一般的に冷却水やクーラント、不凍液と言いますが、基本的には同じものを示します。

当記事では、冷却水と呼びます。

冷却水として使用されている液は、LLC(ロング・ライフ・クーラント)やスーパーLLC(スーパー・ロング・ライフ・クーラント)と言われる液です。

冷却水の役割

冷却水は、ラジエーターとエンジン内部を循環して、エンジンが高温になり過ぎないようコントロールしてオーバーヒートを防いでいます。

LLCとスーパーLLC

LLCとは、ロングライフと言うだけに長期間の使用が可能な冷却水の種類です。

LLCよりも寿命なのがスーパーLLCです。

LLCやスーパーLLCは透明な液体のため、赤、緑、青、ピンクと4色に着色がしてあります。

これは、漏れが起こった時に気付きやすくしたり、漏れている箇所を特定しやすくしたりする理由があります。

また、種類や主成分の違いによっても色分けがしてあり、赤と緑がLLCで、青とピンクがスーパーLLCです。

成分の違い

LLCの主成分はエチレングリコールで、加えて水分と添加剤(防錆剤、防食剤、消泡剤、安定剤)で構成されます。

一方で、スーパーLLCの主成分はプロピレングリコールで、同じく加えて水分と添加剤で構成されています。

メルセデス・ベンツの場合、他メーカーの冷却水と比べてエチレングリコールの純度の違いや添加剤の種類の違いがあるため、純正の冷却水の使用が推奨されています

また、輸入車と国産車でも使用されている冷却水の主成分や添加剤に違いがあるため、社外品の冷却水を使用する場合は、特に適合に注意が必要です。

交換時期

冷却水は経年劣化してくると、冷却性能や防錆効果が低下してくるので定期的な交換が必要になります。

LLC:2年ごとの交換。

スーパーLLC:7年または16万kmごとの交換。(メルセデス・ベンツの場合

※スーパーLLCの交換時期は各メーカーによって推奨される交換時期に違いがあります。

交換費用

冷却水の交換費用は、一般的に5,000円前後と言われています。

メルセデス・ベンツ正規ディーラー(シュテルン)での交換費用は次の通りとなっています。

  • 冷却水代:7,260円
  • 冷却水濃度調整 漏れ点検代:8,888円

※工賃等の料金は店舗により差がある可能性があります。目安としてお考えください。

冷却水を全部交換するとなると、専門的な知識や技術が必要となるため、ディーラーや整備工場等に依頼する必要がありますが、日常点検中での補給ならDIYで可能かと思います。

補給した純正クーラント液(冷却水)

今回補給したのは、メーカー推奨のメルセデス・ベンツ純正アンチフリーズクーラント(不凍冷却水)です。

液色は青のスーパーLLCになります。

  • 品番:A 000 989 08 25 10
  • 液色:青

このクーラントは希釈タイプで使用環境によって、50~55%で濃度を変えて使用します。

気温が-37℃までの環境なら50%、-45℃までの環境なら55%の濃度だそうなので、50%の濃度とし、水道水と50:50の割合で混ぜて補給しました。

ちなみに、濃度が濃くなるほど不凍効果は高いようですが、冷却効果は下がるようです。

元々、赤色の冷却水が入っている車両は、こちらの赤色の冷却水を使用します。


水道水ではダメなの!?

結論から言うと、水道水を補給しても問題はありません。

冷却水が減ってしまい応急措置的に水道水を補給して、整備工場まで持たせるといったシチュエーションもあるでしょう。

しかし、常日頃から水道水で冷却水の代用をするのはよろしくないかと思われます。

理由は、冷却水には冷却性能の他に防錆性能と不凍効果があります。

水道水には、冷却性能はあっても防錆性能と不凍効果はありません。

水道水の成分がラジエーターやエンジン内部を錆びさせる恐れがあり、冬場の環境では凍結してしまい故障を引き起こす恐れがあります。

冷却水は、その車に適合したものを使用しましょう。

冷却水は混ぜても大丈夫!?

冷却水は混ぜない方がいいです。

赤と緑のLLC、青とピンクのスーパーLLC、それぞれ同じ色同士を混ぜても問題はないと言われてはいます。

つまり、LLC同士やスーパーLLC同士であれば大丈夫ということです。

間違ってもLLCとスーパーLLC混ぜてはいけません。

LLCとスーパーLLCでは成分が違うため、冷却性能が落ちるというのもありますが、経路のどこかで固まった詰まられてしまう恐れがあります。

そうなると、故障を引き起こしかねません。

また、メーカーによって成分に違いがある場合もありますので、今入れているのと同じ冷却水を補給するのが無難といえそうです。

冷却水が減る原因

今回、冷却水の量が減っており点検の表示が出ましたが、冷却水が減る原因には自然蒸発か漏れが考えられます。

冷却水は自然蒸発する?

冷却水は、自然蒸発して徐々に減ります。しかし、通常の使用では1年に300~500ml程度の減り方と言われます。

冷却水は、ラジエーターまでの密閉された空間を流れていますが、完全に密閉されているわけではないので少しずつ蒸発して減っていきます。

これが1年に500ml以上の減り方だと漏れ等の異常がある可能性があると言われています。

冷却水漏れ

やはり、冷却水が減る原因として懸念されるのが漏れです。漏れの原因としては、次のようなことが考えられます。

ラジエーターの破損

走行中に、飛び石等で破損したり、縁石等に乗り上げて接触して破損したりすることがあります。また、経年劣化によりひび割れた樹脂部分等からも漏れることがあるようです。

ラジエーターキャップの劣化

ラジエーターキャップはらラジエーターの構成部品の中でも劣化しやすい部品で、劣化したキャップ部分から漏れることがあります。

ホース類の劣化

ゴム製のホース類が経年劣化によりひび割れたり、穴が開いたりすることで漏れが起こることがあります。

ウォーターポンプの故障

ウォーターポンプは、エンジン内に冷却水を循環させるための部品で、可動部分やガスケット部分からの漏れが考えられるようです。ベンツの場合、10年10万km までにウォーターポンプの故障はよくあると言われます。

サーモスタットの故障

サーモスタットは、冷却水の温度を一定に保つために必要な部品です。サーモスタットが故障すると冷却水温度が一定に保てずエンジンのオーバーヒートを起こす危険があります。そんなサーモスタットですが、経年劣化したパッキン部品等から冷却水漏れを起こすことがあるようです。

冷却水漏れの確認方法

  • リザーブタンク内の冷却水量を確認する
    • リザーブタンク内の冷却水が1年に500ml以上減っていたり、補給してもすぐに減っていたりしたら漏れている可能性が疑われます。
  • メーター内の水温計で冷却水温度を確認する
    • 冷却水が漏れて量が減っていると、エンジンを十分に冷却できないためオーバーヒート気味となり、水温計の針がH付近を指すようになります。
  • 車両下の地面液が垂れていないか確認する
    • エンジンの下辺りの地面に冷却水と同じ色の液が垂れていたら漏れている可能性が疑われます。
  • エンジンルーム内液が垂れがないか確認する
    • エンジンルーム内に冷却水と同じ色の液体が付着していれば漏れている可能性が疑われます。しかし、エンジンルーム内は見えにくい場所もあり、専門知識がないと見落とす可能性もあるので疑わしい場合はディーラー等で点検を受けた方がいいと思われます。
  • においを確認する
    • 冷却水には、独特の甘いにおいがするので、そのようなにおいがする場合は漏れている可能性が疑われます。

漏れていた場合の応急処置

漏れていることが分かった場合、早急に修理が必要ですが、冷却水量が大幅に減っているとディーラーまで自走する間にエンジンがオーバーヒートするかもしれません。

応急処置をすることでディーラーまで自走できる場合もあります。

主な応急処置の方法としては…

  • 冷却水を補給する
    • 漏れが少ない場合は、減った分の冷却水を補給することで修理するディーラーまで持たせることができるかもしれません。ただし、ドバドバ漏れているような場合はロードサービスを依頼した方が安全かもしれません。
  • 水漏れ防止剤を添加する
    • 漏れの原因が小さな穴の場合は、冷却水に水漏れ防止剤を添加することで応急処置的に漏れを止められる場合があるようです。しかし、水漏れ防止剤は化学反応で硬化し穴を塞いで漏れを止めるというもので、使用後は冷却装置内にヘドロのようになってこびりつきラジエーターやウォーターポンプ内を詰まらせる場合もあるとか。そうなると二次的な故障を引き起こし兼ねない気もします。個人的には使わない方がいい気がします。

まとめ

今回、冷却水点検の表示が出たので、DIYで点検と補給を行いました。

補給量は300mlで、車両を目視で確認したところ特に漏れたような痕跡もなかったので自然蒸発の範囲内かと考えました。

それから2年後の2022年12月にも点検表示が出たので同程度量を補給しました。この時も特に漏れた痕跡はありませんでした。

それからは同様の表示はありませんでしたが、2024年6月にエンジンチェックランプが点灯しサーモスタットの故障が見つかりました。確証はありませんが、これまでの冷却水減少はサーモスタット故障の前兆だったのかもしれません。

メルセデス・ベンツをはじめ、欧州車では10年10万km近くで水回りの故障はよく起こるそうなので、そのくらいで気になる症状があれば早めの点検をお勧めします。

ではでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました